11月香川県議会定例会・12月11日一般質問

(平成19年12月11日)
・観光推進施策について
・レタス産地の強化について
・温州みかんの生産振興について

11月香川県議会定例会・12月11日一般質問

・観光推進施策について

前回の本会議における質問において、私は、今後の少子高齢化社会や地方分権社会の中で、香川県民皆様が、安心して暮らせ、活力があり、自立的で豊かさを享受できる社会にしていくことが重要であり、このための施策の中から、先ず交通関係インフラの整備の観点から県知事、県当局の見解を伺いました。

本日は、最初に地域格差の拡大への対応が強く主張されるようになった昨今、本県でも、地域の活力を向上させるため、住んで良く、訪れて良い、まちづくりのための基盤となる観光地づくりを強力に進めるための施策のあり方について、お伺いしていきたいと考えています。
現在、内外からの観光客誘致、そのための観光推進施策は、全国各地でも積極的に進められています。香川県においても、観光地づくりが「まちづくり」の一環として、極めて重要であるとともに、県内の知恵と工夫による交流人口の拡大を通じて、県内資源の価値向上、県内消費の拡大、県民所得・雇用の拡大、そして県民の自信・誇りの再生が図られるという点からも、強力に推進する必要があると考えます。

特に、観光については、現在、国においても、観光立国推進基本法に基づき『ビジット・ジャパンキャンペーン』をはじめとした観光振興策が講じられていますが、同法に於いては、地方公共団体も地域の特性を活かした施策を策定し実施すると共に、広域的な連携協力を図る事が「地方公共団体の責務」として規定されています。
その意味で、県庁の果たすべき役割は極めて大きいと考えており、県当局の真摯な答弁を期待しておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

なお、今回は観光関係施策を強力に進める上での前提となる「基礎データの整備」と「県庁の観光推進体制の整備」に絞って、その他の具体的な観光施策のあり方、例えば香川県の観光地の全国各地や海外に対するPRのあり方などについては、また次回の県議会での質問の機会を頂いた際に行わせて頂こうと考えています。
基礎データの整備では先ず、観光振興施策を積極的に講じていくためには、「観光データ」の把握が極めて重要だと思います。観光施策の方向性を間違わないためにも、何は置いても、正確なデータを様々な角度から分析する事が必要不可欠と考えられます。

そこで、先ず国内観光客誘致の観点から必要なデータについてですが、私は「香川県を訪問する観光客が国内のどの地域から来たのか」つまり「来県観光客の発地のデータ」を県として持つ必要があると思います。

また、観光事業者をはじめとするあらゆる県民が容易にアクセス出来、そのデータを元に、様々なレベルで観光振興に向けた取り組みが出来るようなシステムを整備すべきと思います。
次に、外国からの観光客誘致については、国も観光立国を基本方針とし『ビジット・ジャパン・キャンペーン』として様々な施策を打っています。
我が香川県でもどのような施策が適切かを考えようとすると「どの国から本県のどの観光地に何人来て、何泊しているのか」といった「外国人観光客」に関する基礎データが必要不可欠と思います。

最近、海外からの観光客が増えている直島についても、外国人観光客に関するデータ、つまり「どこの国の人が何人来ているのか、何泊しているのか、滞在中に何をしているのか、滞在しての不満や改善点は何か」などについての情報が、殆ど存在しないようでした。
以上は一例ですが、私の調べたところでは、観光に関する十分な基礎データが整備されているとは言えないと思います。
観光施策を企画立案するには、状況の把握、すなわち、観光客の需要や観光市場・マーケットを把握することが重要だと思います。観光に関する統計基礎データは、観光政策の基本であり、スタートだと思います。
そこで、県として、先ずこういったデータの把握と分析、その内容の県民皆様への公開に最優先で取り組むべきと思いますが、どのように考えておられるのか、知事の見解をお聞かせ願います。

次に県庁の観光推進体制の整備についてですが、香川県のように、それほどの予算がなく、観光にだけ予算を多くまわす余裕がないといった中で、観光振興策を強力に、かつ、効果的に、企画立案・実施していくためには、県庁内の担当セクションの縦割りを廃し、総合力で対処する必要だと思います。
いろいろな関係部局が創意工夫して対応すべきものと思います。
その意味で、先ず、県庁内に「総合観光推進本部」を立ち上げ、県庁一丸となって、「何が出来るか」「その部分で関係部局が連携協力できるか」などを検討すべきと思います。その場合、大事なのは、知事が本部長に就き、直接の観光担当部局の長のみならず、観光振興に関係するあらゆる部局の長をメンバーとした上で知事が直接に指揮する体制を取るべきと思いますが、知事の見解をお伺いします。

どのような施策であれ、単発の打ち上げ花火に終わらせてはいけません。
継続的に息長く続ける持続力が重要であります。そのためには、先ず、「観光基本条例」を制定する必要があります。
既に、全国では、北海道や広島の他、高知県など5道県で、そういった「観光基本条例」が制定されていると聞きます。
香川県でも、是非多くの自治体に先駆けて、そういった「観光基本条例」を定め、継続的な施策の基本方向を打ち立てる必要があります。
また、私はそういった「観光基本条例」に基づいて、県庁が中心となって、市町、関係旅行事業者、交通事業者、旅館ホテル、娯楽スポーツ施設、商工会議所、商工会、農協、観光ノウハウを持つNPO、一般県民の方々などの意見を取り入れながら「観光立県推進計画」を作り、県内関係者の指針を示していくことが重要と思います。
そして、その計画を定期的に検証し、不具合を是正し、改善点を洗い出し、きめ細かく対策を講じていく必要があると思います。また、県の予算についても、その「観光立県推進計画」に基づき、観光促進・観光振興の観点から、大胆に統合し、効率化を図りながら、重点的・効果的に予算支援措置を講じるようにすべきと思います。
そこで、「観光基本条例」制定に向けた知事の考え方について、お伺いします。

観光については、冒頭お話ししたように、その他の観点からの質問、その他の具体的な観光施策のあり方、例えば、香川県の観光地の全国各地や海外に対するPRのあり方などについての質問は、また次回の機会に回させていただきますが、県庁においては、先ずは「基礎データの整備」と「県庁の観光推進体制の整備」を早急に行い、データに基づいた的確な戦略を構築し、その上で、知事の強力なリーダーシップのもとに、県内が一致団結して観光推進施策を
進めていく体制を講じていただきたいという点を特にお願いして次の質問に移らせていただきます。

・レタス産地の強化について

先月行われたプロ野球の大学・社会人ほかドラフト会議におきまして、独立リーグ日本一となった地元、香川オリーブガイナーズの三輪選手が東京ヤクルトスワローズから指名を受けられました。他にもドラフト候補として事前に名前が挙がっていた選手もおられたことから、残念な思いもございますが、その方々の分まで、三輪選手には、プロ野球の舞台で頑張っていただきたいと思います。

ともあれ、昨年の読売巨人軍の深沢選手や東京ヤクルトスワローズの伊藤選手に続き、2年連続で、ガイナーズの選手が指名されたということは、他の選手の励みになるだけでなく、県や県民にとっても、明るい話題でございました。

ところで、巨人の深沢選手と言えば、2年前のシーズンオフに私の地元である観音寺市内のレタス農家で住み込みのアルバイトをされていたことが、ちょうど1年前、話題となりました。一部では、「レタス王子」とも呼ばれておられたよう
ですが、その影響もあって「らりるれレタス」のブランドで知られる本県産のレタスの知名度も一気にあがったわけでございます。
そのレタスの生産量ですが、平成18年度の本県の生産量は、3万2千6百トンで、中でも冬レタスの全国シェアは第3位であり、レタスは香川県を代表する野菜であります。そのうちの2万4千3百トン、割合にして実に7割強は、観音寺市で生産されたもので、観音寺市は、県下最大、全国でも有数のレタス産地であります。
特に観音寺市南部の豊南地区では、盛んにレタスを栽培しており、10月中旬から5月中旬まで出荷しております。
旧大野原町と豊浜町和田を区域とする豊南農協では、1995年から、全国で初めて、光学センサーによってレタスの形状を判別し、等級・階級を自動選別する自動選別機械を導入し、レタス生産農家の支援を行っており、現在、その支援作業がフル稼働と伺っております。
しかしながら、産地では、高齢化による生産力の低下が、強く懸念されております。このため、一層の作業の軽減や支援体制の整備など、更なる産地の再構築が強く求められています。
また、定植を1回につき3から5アールに細かく分けて、労働の平準化を図ったり、緻密に計算された作付体系によって作付けの早いほ場では2回転させ、土地の利用率を上げるなどして、収益を確保する取り組みが行われておりますが担い手を確保するためには、さらに収益性の向上を図ることが重要であり、そのためには、品質の向上とブランド力の強化が必要と考えます。
そこで、私は、県内レタス産地の強化を積極的に図る必要があると考えますが、県として今後どのように取り組むおつもりなのか、知事のご所見をお伺いします。
また、深刻な問題として、農家の後継者がほとんどなく、後を継いだとしてもお嫁さんが来てくれないという現状があります。
これは要望ですが、是非、農家にもお嫁さんに来ていただける施策も一緒になって考えて頂きたいと切望いたします。

・温州みかんの生産振興について

香川県の温州みかんは、4月から9月にハウスミカン、9月から11月に早生みかん、そして、11月から12月にかけてのこの時期は普通温州みかん、そして、翌1月から3月には貯蔵みかんと、年間を通して出荷されています。
県内の主な産地として、三豊市、坂出市、高松市のほか、私の地元であり、県のかんきつモデル果樹園がある観音寺市でも盛んに栽培が行われております。私もミカン農家のせがれで、高校まではミカン山に行って、額に汗して手伝った事を、昨日の事のように覚えております。

ご存知の方も多いとは思いますが、ミカンは、たくさんの実をつけた年の次の年はあまり実がつかないという特性があります。そこで、たくさんの実をつける年を「表年」、実の少ない年を「裏年」と称しております。今年は、全国的に表年にあたるようです。
また、今年の秋は、温暖で、かつ、少雨でございました。少雨というのは、水資源に乏しい本県にとりましては、厳しい事ではございますが、ミカンは少雨により土が乾燥すると、玉は大きくはならないものの、甘くなります。
生産者の方からは、「今年のミカンは、玉は小さいが、甘くておいしいものがたくさん出来た。」と伺っております。
私も食してみて、今年のミカンは、本当に甘くて美味しいと思いました。
このように品質の良いものが、たくさん出来たということは、喜ばしいことではありますが、先ほど申し上げましたように、全国的に今年は表年ということもあって、供給過多の傾向にあり、品質が良くても価格が下落しているようでございます。
消費者にとりましては、良いものが安く手に入るということは、非常に喜ばしいのですが、生産者の方々は、昨年は裏年で、単価の面では例年よりかなり高かったものの、思うようには収穫量を得られなかったことから、今年に期待していた
にもかかわらず、今年も費用や労力に見合った収入が得られないということで、悲鳴をあげておられます。
香川県農協では県産ミカンを県内の消費者にもっと知ってもらおうとミカンPRソング「ミラクルみかん」を作って、先月来、香川ミカン販促キャンペーンを展開し、需要の喚起を行っておられますが、温州みかんの価格下落対策について、どのように取り組まれているのか、知事にお伺いします。
また、ミカンを栽培する限りにおいて、表年、裏年を免れることはできませんが、その影響を、できる限り、最小限とするためには、労力の軽減化をはじめとした生産性の向上や高付加価値化は、避けて通れない課題だと思います。

さらに、これらは、担い手の高齢化による栽培面積の減少の抑制や新規就農者の確保という観点からも非常に重要であります。

そこで、温州みかんの生産性の向上や高付加価値化にどのように取り組むおつもりなのか、知事のご所見をお伺いして、私の一般質問を終わります。